1つのPDFの複数の修正を正しい順番で行う
変更を種類ごとに分け、それぞれ専用のツールに回します。削除、並べ替え、回転、番号付けのようなページ単位の変更は速く、ページはそのまま保たれます。間違った語句や数字はPDFを編集で覆って上から入力し、完全に消さなければならないものはPDFを墨消しに通します。決まった順番で進めれば、ある手順が別の手順の結果を台無しにすることはありません。
助成金の申請書1つに、5つの問題
松本さんは市民農園の会計をボランティアで務めています。市の助成金の申請サイトは木曜日の正午に締め切られ、アップロードするgarden_grant_2027.pdfは、3人が書き出したファイルとスマホのスキャン数枚をつなぎ合わせたものです。全14ページで、問題が5つあります。予算のページが横向きにスキャンされている、12ページ目が白紙、2ページ目の事業開始日が2027/04/01のはずが2027/03/01になっている、ページ番号がない、そして14ページ目の連絡先に自宅の電話番号が載っていて、市の公開ファイルには入れたくない、という点です。
これを全部直すボタンは1つもありませんが、デスクトップのエディターが必要なものもありません。それぞれの問題は別の種類の変更に属していて、仕分けさえすれば作業は昼休みのうちに終わります。
どの変更をどのツールで扱うか
| 変更 | ツール | ファイルの中で起きること |
|---|---|---|
| フォームの既存の枠に回答を入力する | PDFフォームに入力、その後フォームを確定 | 回答はフィールドに入り、確定するとページの一部になります |
| 白紙のページを削除する、ページを並べる | PDFページを整理またはPDFのページを削除 | ページは丸ごとコピーされます。しおりやフォームのフィールドは引き継がれない場合があります |
| 横向きのスキャンを正しい向きにする、余白を切る | PDFを回転・トリミング | 回転と表示範囲が変わります。トリミングした部分は隠れるだけで、削除はされません |
| 日付、名前、数字を直す | PDFを編集 | 古い文字は白塗りの下で削除され、選択できる新しい文字が上に載ります |
| 個人情報を完全に消す | PDFを墨消し | ページが描画から作り直されるので、マークした内容は引き継がれません |
| ページ番号、フッター、DRAFTの表示を付ける | ページ番号を追加 | 選んだページに本物の文字が書き込まれます |
| 段落を書き直す、レイアウトを変える | PDFをWordに変換し、もう一度PDFとして保存 | 文書が編集できるファイルに変換されます。レイアウトが一部ずれる場合があります |
二度手間を避ける順番
PDFGymのツールはどれも、ダウンロードが表示される前に自分の出力を開き直して検証します。手順ごとにダウンロードし、_2や_3のような短い接尾辞を付けて、そのコピーを次のツールで開いてください。途中のファイルを残しておけば、失敗しても失うのは作業全体ではなく1手順だけです。
- フォームのフィールドがあれば最初に入力し、回答が確定したらフォームを確定します。後の手順で入力フィールドが失われることがあるので、何よりも先に片付けておく必要があります。
- PDFページを整理で構成を直します。白紙の12ページ目を削除し、位置のずれたページがあればドラッグして順番に並べます。
- 横向きの予算のページをPDFを回転・トリミングで正しい向きにします。表示中のページだけに、90度、180度、270度のいずれかの回転を適用します。
- PDFを編集で開始日を直します。「2027/03/01」の上に「白塗り」をドラッグし、「テキストを追加」を選んで、周りの文字に合わせてTimesかHelveticaで「2027/04/01」と入力します。
- PDFを墨消しで、自宅の電話番号をボックスで囲むか数字を検索して消します。
- ページ数がもう変わらなくなったところで、最後にページ番号を追加で番号を付けます。スタンプの種類は「ページ番号」、位置は下の中央、ページは「すべて」です。
- 申請サイトにアップロードの上限があるなら、完成したファイルをPDFを圧縮に通し、上限を目標として入力します。署名するのはその後です。署名は実際に送る版に入れるべきだからです。
ページの変更は簡単で、語句の変更は難しい理由
PDFは段落を保存していません。各ページは描画の命令の一覧です。この文字をこの座標に、この画像をこの四角形に、というように。ページを丸ごと移動したり削除したりするのは、その一覧をひとまとまりでコピーすることなので、速く済み、ページ上のものが劣化することもありません。
語句を変えるには、その一覧の中に手を入れる必要があります。後ろの文字は場所を空けるために詰めたりずれたりしませんし、フォントは作成者が使った文字だけを含む形で埋め込まれていることがよくあります。スキャンしたページにはそもそも文字がなく、あるのはピクセルだけです。だからこそ語句を確実に直すには、消して代わりを置く方法になり、PDFGymは行の流し込みをしようとしません。サイズや位置をそろえるコツは、ページ上の語句を差し替えるガイドで詳しく説明しています。
裏目に出る編集と、その直し方
- ページ番号が1つ飛んでいる。ページを削除する前に番号を付けてしまったためです。番号を付ける前のコピーに戻ってページを削除し、もう一度番号を付けてください。
- 「消した」はずの電話番号がまだコピーできる。ビューアーで描いた黒い四角は文字を隠すだけです。PDFを墨消しを使い、結果を墨消し漏れをチェックで開いて、ボックスの下に何も残っていないことを確かめてください。
- 日付を直したらファイルが大きくなった。白塗りをしたページは高精細な描画から作り直されるので、重くなることがあります。圧縮は途中ではなく最後に行ってください。
- クリックできる目次が動かなくなった。白塗りや墨消しをすると、作り直されたページのリンクは削除されます。リンクの多い文書では、元のファイルを変更してください。
- トリミングした余白にまだメモが残っている。トリミングは枠の外を隠すだけです。余白に見られたくないものがあるなら、墨消ししてください。
ブラウザーのエディターから始めるべきではない場合
段落を丸ごと書き直す必要がある、あるいはレイアウトを変えなければならないなら、PDFを作った人にWord、Pages、InDesignのファイルを頼んでください。元のファイルを編集して書き出し直すほうが、どれだけ継ぎはぎするよりも確実です。元のファイルがもうない場合は、PDFをWordに変換で変換すれば、レイアウトが多少崩れる代わりに編集できるものが手に入ります。
あらかじめ知っておきたい制限がほかに2つあります。PDFGymは文字認識を行わないので、スキャンしたページは画像のままです。覆って上から入力することはできますが、検索できるようにはなりません。また、PDFを編集が入力に使う標準フォントが対応しているのは英語とほとんどの西ヨーロッパの文字なので、čやłのような文字、キリル文字、アラビア文字、そして日本語を含むアジアの文字には、デスクトップのエディターか元のファイルが必要です。すでに証明書による署名が付いている文書は、どんな編集でも署名が無効になるので、署名した人に戻してください。
編集のよくある質問
- 1つのツールでこれらの変更を全部まとめてできますか?
- できません。PDFGymのツールはそれぞれ1つの仕事をして自分の出力を確認するので、いくつもの修正は短い連鎖になります。1つのツールからダウンロードし、そのコピーを次のツールで開きます。
- いくつものツールを通すと、ページの画質は落ちますか?
- 並べ替え、削除、回転、番号付けは、ページを描き直さずにコピーします。描画から作り直されるのは白塗りや墨消しをしたページだけで、マークの外の文字は選択できるまま残ります。
- PDFがツールで開けない場合は?
- PDFリーダーでは開けても、暗号化されている可能性が高いです。ロックされたPDFに変更を加えるガイドで、先にロックを解除したコピーを作る方法を説明しています。
- ページ番号はページを削除する前と後、どちらに付けますか?
- 後です。ページ数が確定してから番号を付けてください。そうしないと番号が飛び、前のコピーからスタンプをやり直すことになります。
最初の修正から始める
間違った語句や数字ならこのタブでエディターを開き、それ以外なら最初の手順に必要なページのツールを選んでください。ファイルは最初から最後までこの端末に留まります。
PDFを編集